18-19 プレミアリーグ全クラブ通信簿


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ついに今シーズンも終わりました。

今シーズンは開幕前にW杯ロシア大会があり、選手としてはコンディション調整に悩んだことでしょう。観戦する側としては次世代のスター発掘という面や、移籍話などで賑わったシーズンとなりました。

 

リーグ戦に目を向けると優勝争いが最終節までもつれ込み、上位クラブと下位クラブの戦力差が広がったシーズンとなりました。全クラブの得点数だけ見ると、今シーズンは1072得点と昨年の1018得点を大きく上回り。

今回は、おそらくどこよりも早いプレミアリーグ全クラブの通信簿をお届けしたいと思います。

 

前半戦終了時の通信簿も合わせてご覧いただくと面白いと思います。

【リーグ前半戦総括】全クラブ通信簿【採点】

 

点数は100点満点でつけていますが、完全に個人の独断によるものです。ご意見は歓迎ですのでコメント欄までお願いします。

 

点数の基準は攻撃面25点満点守備面25点満点監督やフロントのチームマネジメント25点満点その他の要素25点満点でつけています。

※掲載順は順位をもとにしているので、点数順ではありません。

 

まずは順位を。

順位推移も確認してみましょう。

 

では、クラブごとの通信簿です。

できるだけ情報の正確性には気をつけていますが、不備等あればコメントください。

【1位】マンチェスター・シティ

画像 premier-fan.com

 

前半戦終了時3位→1位

【マンチェスター・シティの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 25/25

守備面 23/25

マネジメント 24/25

その他 24/25

総評 96/100

 

前線が機能しただけでなく、守備面でも他を凌駕しました。中盤からの構築が見事で、「ベップのサッカーは中盤にあり」という感じでした。デ・ブライネアグエロなどの主力を怪我で欠いた時期もあり途中トッテナムにまくられる時期もありましたが、過密日程を戦い抜けるほど選手層が厚く、巻き返しに成功しました。

 

攻撃が守備を、守備が攻撃をより良いものにするペップのフットボールはいよいよ完成形を迎えたのか…と感じさせるほどです。ポジティブトランジション時のあのボール運びの速さ(仲間を視認してから球出しまでの速さ)はもはや誰にも止められません。

 

CLでは惜しくもあと一歩というところでトッテナムに敗北しましたが、前半戦を3位で折り返したリーグ戦では2シーズン連続で勝利数32と素晴らしい結果となり、2位リヴァプールとはわずか勝ち点1ポイント差で逃げ切り2年連続4回目の優勝を果たしました。ヤヤ・トゥーレ太ったなと思いました。リーグ戦は14連勝で締めくくっています。

 

FAカップの決勝ワトフォード戦を5月19日に控えています。下馬評ではシティの勝利を予想する方が93%にも登ります。今年のシティの勢いを感じさせる数字です。

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【2位】リヴァプール

画像 premier-fan.com

前半戦終了時1位→2位

【リヴァプールの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 24/25

守備面 24/25

マネジメント 25/25

その他 24/25

総評 97/100

 

黒星は21節のマンチェスター・シティ戦のみで勝ち点は97ポイントと圧巻のシーズンだったリヴァプールですが、わずかな差で2位という結果に。引き分けの多さが命運を分けました。

昨年のトップスコアラーであるサラーは32得点から22得点に減少しましたが、クラブの総得点は昨年の84点から89点に増加しました。つまり単純に考えると、攻撃が多角化したということで、それはチームにとってはポジティブなことです。昨年よりもよりチームとしてまとまった試合展開だったと思いますし、前線のハイプレスも洗練されていました。

最終ラインでは怪我が目立ちましたが、イングランドサッカー協会が送るPFA年間最優秀選手にも選ばれたファン・ダイクを筆頭に過密日程を戦い抜くことができました。

 

前線においてはやや空中戦に弱い節は感じましたが、それをものともしない速さ、巧さ、正確さで得点を量産できたと思います。マネは完全にチームにフィットしているように思います。彼は多くの試合では左WGとして出場していましたが、以下の図のようにシーズン通してさまざまなポジションでゲームに違いを作り出しています。

【マネのポジション別出場回数】

 

CL決勝のトッテナム戦が残っています。何が起こるのか分からないのがフットボールですが、攻守両面において完成されたリヴァプールの牙城を崩すのは至難の業です。トッテナムがどのように準備してくるのか楽しみです。

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【3位】チェルシー

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前半戦終了時4位→3位

【チェルシーの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 19/25

守備面 22/25

マネジメント 22/25

その他 21/25

総評 84/100

 

冬以降6位という位置で辛酸を嘗める時期もありましたが、32節以降は復調し何とか3位フィニッシュ。

年間を通して見てみると、開幕直後は12節終了時点で負け無しの2位でした。しかしその後は、ボーンマス、ウルブス、レスターなど落としたくない相手に競り負け、上手く勝ち点を積み重ねることができませんでした。

今季はアタッカー不足に悩まされたのではないでしょうか。アザールの得点数も16点ともうひと伸び欲しかったところですが、そもそも攻撃の単調さが目立ちました。チーム内の得点数で言うと、アザールの次はペドロの8点、その次はロフタスチークの6点です。サイドの深い所まで侵攻して折り返す動きが活発でしたが、中で待っているプレイヤーのキック精度やポジショニングにやや難がありそうです。

 

冬の移籍市場ではユヴェントスからレンタルでミランに在籍していたイグアインを獲得しましたが、期待以上の活躍は見られませんでした。とは言え、14試合に出場し5得点というのは及第点でしょうか。アザールの放出がほぼ確実なものになると同時に、夏の移籍市場では選手獲得が制限されるチェルシーにとっては現状の戦力キープが最重要課題となります。イグアインの起用方法に関しては賛否の分かれるところではありますが、下部カテゴリーからのピックアップも含めて、チームビルディングのやり直しとなりそうです。

 

EL決勝を控えていますが決勝のアーセナル戦後にはサッリ監督の解任が濃厚、との報道もありもうしばらく様子を見守る必要がありそうです。英紙「The Daily Mirror」によると、次期監督に現在フットボールリーグ・チャンピオンシップ(2部リーグ)のダービー・カウンティを率いているクラブレジェンドのフランク・ランパードを招聘予定だとか。5月26日にはアストン・ヴィラとのプレーオフ決勝を控えていて、勝利すればプレミアリーグ昇格を果たします。プレミアリーグで再びランパードを見れる日も近いかもしれませんね。

 

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【4位】トッテナム・ホットスパー

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前半戦終了時2位→4位

【トッテナムの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 21/25

守備面 22/25

マネジメント 23/25

その他 20/25

総評 86/100

 

ソン・フンミンのアジアカップ出場、ハリー・ケインデレ・アリの度重なる怪我などで前線の人手不足に悩まされましたが、若手を上手く起用し限られた人員でよく戦い抜いたと感じます。エリクセンがユーティリティな動きをし、中盤を厚くすることにより効率的に前線をフォローすることができました。ケインが好調をキープできていたら…と思うとポチェッティーノが冬の過密日程を憂うのも分かります。

【ピックアップ】ハリー・ウィンクス イングランドの救世主【トッテナム】

そんな中でもやはり今年のスパーズはソン・フンミンの活躍が大きかったと思います。2年連続リーグ戦12得点と、16-17シーズンの14得点には届きませんでした。ただ、昨シーズンは37試合に出場し12得点だったのに対して今シーズンはわずか31試合で12得点と試合数あたりのゴール数で言うと大きく向上しました。

 

シーズン得点数の67という数字は昨シーズンの74、その前のシーズンの86と比べるとやや見劣りする数字です。また、相手にチャンスを与える機会が多く、中盤の守備(スペースのケア)に難があるように感じます。まだCL決勝のリヴァプール戦が残っていますので、継続してディフェンシブな練習をしていくことが課題となりそうです。

 

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【5位】アーセナル

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前半戦終了時5位→5位

【アーセナルの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 23/25

守備面 17/25

マネジメント 18/25

その他 10/25 (笑気ガス吸引スキャンダルにより減点)

総評 68/100

 

EL決勝に駒を進めることが出来たものの、リーグ戦では序盤のバタバタ感を拭い去ることが出来ないまま5位フィニッシュ。4位のトッテナムには肉薄しましたが、1ポイントに泣きました。(1ポイント多く勝ち点を積んでいても得失点差で順位は変わりませんが)来シーズンのCL出場権を得るためにもEL決勝のチェルシー戦は負けられません。非常に楽しみな試合です。

 

攻撃は非常に活性化できておりオーバメヤンサラーマネと並び最多得点タイの22得点となりました。また、ラカゼットの13得点という数字は理にかなっていますが、ムヒタリアンは6得点、エジルは5得点、ジャカラムジーが4得点、イウォビコシェルニーが3得点、トレイラムスタフィが2得点と攻撃の形が豊富で、セットプレー絡みの得点も多くあったことが見て取れます。

 

マッテオ・ゲンドゥージに関しては前半戦のインパクトを後半は感じることができなかったというか、そもそも荒いプレーが多かった気もします。汚れ役を買える人材と言ってしまえばそれまでですが、不必要なファールも多かったように思います。実際イエローカードは9枚貰っていて、少ないとは言えません。来季は、思い切った長いパスやボール運びは残しつつ、もう少し落ち着いたクレバーなプレーを見たいところです。

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さて、選手の去就についてですが、レアル・マドリーがオーバメヤン獲得に動くという報道もあります。アーセナルはユース出身者や、20代前半の若手起用が上手で、今季も上記のゲンドゥージを始め、イウォビメイトランド・ナイルズベジェリンなどの10台後半から20台前半の選手が継続して活躍しています。

若手とベテラン勢の融和が上手くいけば大きく輝くスカッドだけに、オーバメヤンの放出はかなり痛手なはずです。アーセナルの人員補強には目が離せません。

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【6位】マンチェスター・ユナイテッド

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前半戦終了時6位→6位

【マンチェスター・ユナイテッドの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 17/25

守備面 14/25

マネジメント 17/25

その他 19/25

総評 67/100

 

何と言ってもモウリーニョ政権時の低調さにテコを入れるのが遅すぎた感があります。特に守備面では多くの綻びがあり、前半戦でまさかの31失点。これは昨シーズン通しての失点数である28失点を上回る失点数でしたので、まさに異常事態と言えるでしょう。

スールシャール体制になった12月中旬からは輝きを取り戻しましたが、それでも後半戦の失点数は23失点と好調とは言えず、シーズン通して54失点。この数字はマンチェスター・ユナイテッド史上、プレミアリーグが創設された1992年以来最も多い失点数です。

3月末には、スールシャールを正式な監督として新たに契約を結びましたが、それ以降の公式戦10試合ではわずか2勝しか上げることができず、サポーターからは早くもスールシャール退任を求める声も。

 

ウィングの動きも活発で、セットプレーや少し離れた位置からのシュートも織り交ぜて得点のチャンスを作ることができているように思うのですが、選手個人個人がプレー信条に則ってプレーしていないような雰囲気を感じました。また、ポグバはスールシャール体制で居場所を見つけ、存在感を発揮しましたが、アレクシス・サンチェスはスタメン9試合、途中交代11試合で計20試合に出場で1得点3アシストと低調なパフォーマンスに終始したと感じます。そもそも攻撃の選択肢が極端に少なく、サンチェスを活かすチームになっていないように思います。

 

チームのトップスコアラーはまさかのポグバで13得点、ルカクは一歩及ばず12得点。ビッグ6で15得点以上のスコアラーがいないのはマンチェスター・ユナイテッドだけでした。攻守が噛み合っていないというか、それぞれが独立したものになっているというか、各トランジション時の速さがないような印象をうけました。エレーラの退団はすでに報道されていますが、他の選手はどうなんでしょうか。ディバラ獲得の噂もありますが、来季に向けた補強が注目されるクラブの1つですね。ポグバもフロント陣にとってはあまり良く思われていない選手ですし、放出リストには入ってそうですね。

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【7位】ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ

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前半戦終了時10位→7位

【ウルブスの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 17/25

守備面 16/25

マネジメント 20/25

その他 20/25

総評 73/100

 

今年はウルブスのシーズンと言っても過言ではなかったほどの躍動ぶりでした。今年のプレミアリーグにおけるサプライズの1つだったので、敬意を表してその他の項目は20点をつけました。

限られた人員で、昇格組とは思えないアグレッシブさにより多くのビッグクラブから勝ち点をもぎ取りました。また、FAカップでもリヴァプールやマンチェスター・ユナイテッドを撃破するなどその躍進ぶりには本当に驚かされましたね。ウルブスのプレミアリーグの最高順位は15位でしたので、7位という結果はクラブ史に燦然と輝くものになると思います。来年はさらなる飛躍を目指したいですね。

 

ラウール・ヒメネスはリーグ戦13得点、ディエゴ・ジョッタは9得点とまずまずの結果。また、ルベン・ネヴェスウィリー・ボリーマット・ドハーティなども多くのチャンスや得点に絡み攻撃のバリエーションに彩りを加えました。特にドハーティの働きは大きかったと思います。

 

守備においてはネガティブトランジション時に広いスペースが空いていることが多く、そこを使われて一気に侵攻されることがありました。ややバタつくシーンが目立ちましたが及第点かと思います。

 

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【8位】エヴァートン

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前半戦終了時8位→8位

【エヴァートンの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

 

攻撃面 18/25

守備面 14/25

マネジメント 15/25

その他 14/25

総評 61/100

 

リシャルリソンシグルズソンリュカ・デーニュなどの活躍が目立ちましたが、ウォルコットカルバート・ルーウィンはどこか物足りない印象を受けました。

守備に関しては前半戦19試合で29失点とかなり悪い印象でしたが、後半戦の19試合は17失点に抑えることができたことは好材料だったと思います。特にリュカ・デーニュは178cmと特段高身長という訳ではありませんが、空中戦にめっぽう強く、コーナーキックの守備戦術が改善されたこともあるとは思いますが、失点減少に大きく貢献したと思います。
ちなみにディーニュは今シーズン4得点4アシストと、偽SBとして完成されつつあるプレイヤーだと感じるシーズンでした。

 

リーグ戦終盤では、チェルシー、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドなどの強豪をホームで撃破するなど強さを見せましたが、リヴァプールとのダービーマッチでは1分1敗とエヴァトニアンとしてはやや不満の残るシーズンとなったのではないでしょうか。

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【9位】レスター・シティ

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前半戦終了時7位→9位

【レスターの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

 

攻撃面 16/25

守備面 14/25

マネジメント 15/25

その他 15/25

総評 60/100

 

レスター・シティは2年連続で9位フィニッシュとなりました。

ジェイミー・ヴァーディーは18得点でチームの中ではもちろん最高得点者となりましたが、次点がジェームス・マディソンの7得点と攻撃が多角化したとは言えないシーズンとなりました。岡崎はスタメン起用1回のみで得点なし、アシスト1回でした。

奇跡の優勝時同様、カウンターからの得点が多く右SBのリカルド・ペレイラがしっかり目を光らせて前に上がっているシーンが印象的でした。2得点6アシストとしっかり数字でもその活躍が見て取れます。1試合だけ左WGでも出場しましたが、その際もアシストを記録するなど安定したプレーを見せていたように思います。

調子の浮き沈みが激しいのはレスタークオリティでしょうか。点数が入りそうな時は入るし、入らなさそうな時はとことん入りません。来季以降の組織づくりの際には、攻撃の形をいくつも準備できるようにしていきたいところです。

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【10位】ウェストハム

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前半戦終了時12位→10位

【ウェストハムの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 17/25

守備面 12/25

マネジメント 17/25

その他 14/25

総評 60/100

 

前半戦に立ち込めていた暗雲は去り、後半戦は彼ららしいサイド突破を何度も見せてくれたように思います。特にラスト3ゲーム(対トッテナム、対サウサンプトン、対ワトフォード)は攻守のバランスがよく取れていて、来シーズンへの希望を感じるゲームでした。

 

9位のレスターとは打って変わって、攻撃が多面化したクラブだと言えるのではないでしょうか。アルナウトヴィッチを1トップに置く、[4-1-4-1]のフォーメーションが多かったのですが、チチャリートも前に置く[4-4-2]の形も10試合あり、バリエーションの多さが目立ちました。

スルーパスの意識が強く、多くのきっかけを作っていたように思います。比較的ゆっくり攻める事が多く、相手の牙城を崩すまでに時間を要したような印象があります。実際、チーム内の最多得点者であるアルナウトヴィッチが1得点するまでにかかった時間は200分です。リーグ内で高い水準は120分くらいなので、やや時間がかかり過ぎではないでしょうか。

 

忘れてはいけないのが、GKルーカス・ファビアンスキの存在です。シーズン通して高い水準のプレーを見せました。34歳と、すでにベテランの仲間入りを果たしていますが、来シーズンの去就にも注目です。

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【11位】ワトフォード

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前半戦終了時9位→11位

【ワトフォードの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 13/25

守備面 11/25

マネジメント 16/25

その他 15/25

総評 55/100

 

リーグ開幕直後は今年のダークホースになる可能性を秘めたチームだと思いましたが、

11節 ニューカッスル 1-0 ワトフォード

12節 サウサンプトン 1-1 ワトフォード

13節 ワトフォード 0-3 リヴァプール

14節 レスター 2-0 ワトフォード

15節 ワトフォード 1-2 マンチェスター・シティ

16節 エヴァートン 2-2 ワトフォード

と、11節〜16節の6試合で得た勝ち点はわずか2ポイントと、ここで完全に失速しました。

 

ほとんどの試合で[4-2-2-2]を使用していましたが、そんな中でも前線のベテラン、トロイ・ディーニーの働きぶりには特筆すべきものがあると思います。ワトフォード8年目の彼は自己を犠牲にできる存在で、相方のデウロフェウを上手く生かして前線を活性化させることができました。183cm、90kgと体格にも恵まれ、空中戦でも無類の強さを誇りました。

 

最終ラインの脆さが目立つ場面が多く、緩急をつけられたパスに翻弄され、多くのスルーパスを通されました。結果として年間失点数は59と手放しでは褒められない数字に。また、セットプレーからの失点もそこそこあったのでオフシーズンにはそのあたりの練習をしっかりすることになるでしょう。

 

とは言え、ワトフォードとしては史上最高順位の11位でフィニッシュし、FAカップも決勝まで進出できています。結果次第で他のクラブのEL出場権が変わるだけに、世界中が注目する試合になりそうです。正直、あの過密日程の中決勝まで進出するのは至難の業です。スタッフはじめ、クラブ内の全ての人々、サポーターに敬意を示し「マネジメント」、「その他」に加点しました。

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【12位】クリスタル・パレス

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前半戦終了時14位→12位

【クリスタルパレスの順位推移】

【主なスタメン】

出典 WhoScored.com

 

攻撃面 15/25

守備面 14/25

マネジメント 16/25

その他 14/25

総評 59/100

 

前半戦でややうだつの上がらない試合が多かったクリスタル・パレスは何とか12位でフィニッシュ。

昨シーズンよりも勝利数は3多く、勝ち点としては昨年の44ポイントよりも多い49ポイントを積み重ねましたが、リーグ順位は昨年の11位よりも低い12位となりました。

アーロン・ワン・ビサカの台頭などもあったシーズンでしたが、最終ラインからのビルドアップにやや難ありか。中盤で引っかかるシーンが目立ち、効率的に前線にボールが入ることが少なかった印象です。

【ピックアッププレーヤー】アーロン・ワン・ビサカ【クリスタル・パレス】

そんな中でもサイドを起点にミリボジェビッチザハが2人で22得点とまずまずの活躍を見せ12位でフィニッシュ。

アーロン・ワン・ビサカですが、今年はないかもしれませんが近いうちのビッグ6への移籍は間違いないでしょうし、未来のイングランド代表を担う存在になることでしょう。

来シーズンに向けては、まず戦力のキープを目指したいところです。タウンゼントベンテケバチュアイサコーなどの主力を活かしたままチームにフィットできる人材を獲得していきたいところですね。ザハは移籍希望をクラブに出したとのことで、獲得を目指すクラブが多く出てきそうです。

 

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【13位】ニューカッスル・ユナイテッド

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前半戦終了時15位→13位

【ニューカッスル・ユナイテッドの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 10/25

守備面 14/25

マネジメント 15/25

その他 10/25

総評 49/100

 

得点力にこそ悩みましたが、最終ラインが比較的安定していたため、年間失点数は48と中堅クラブにしては悪くない数字となりました。

とは言え、ペレスロンドンの2枚看板は強力で、相手を怯えさせるに十分な存在感でした。ペレスは縦横無尽に動き回りスペースを見つけるタイプですが、ロンドンは体格を活かしたずっしり構えるタイプ。ただ、ブロックを形成した相手に対して為す術がなくロンドンにいい形でボールが入る回数が0回という試合もあり、バリエーション不足が垣間見えました。

 

基本的なシステムは[5-4-1]で、ボールを保持しながらサイドから攻撃を展開していくゲームプランですが、最終ラインや中盤底からサイドへの展開がやや冗長で、スピード感がなく、時にはボールをロストし、脅威にはなりませんでした。

 

得点数も勝ち点数も昨シーズンを上回りましたが、順位としては昨年の10位よりも下の13位。プレミアリーグ黎明期には2位や3位に名を連ねた名門クラブの復権はいつになることでしょう。

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【14位】ボーンマス

画像 premier-fan.com

前半戦終了時11位→14位

【ボーンマスの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 10/25

守備面 15/25

マネジメント 13/25

その他 15/25

総評 53/100

 

カラム・ウィルソン頼りだったボーンマスは、シーズン終盤になってもカラム・ウィルソン頼りのままでした。18-19冬のマーケットでは多くのクラブが関心を寄せていましたが、今後の展開は…?

 

サイモン・フランシスアダム・スミスなど、リヴァプール同様DF陣の怪我が目立ちました。中盤のルイス・クックなども怪我で離脱していたので、選手のやりくりには悩まされたシーズンになりましたね。

カウンターアタックは強力で、前でボールを収めてくれる選手も少ないなりにはいます。スコットランド代表のライアン・フレイザーは今シーズンも安定したハイクオリティな動きを見せていました。アシスト数14というのはアザールの15に次ぐリーグ2位です。

 

来季に向けては戦力の補強が必要でしょう。基本的なゲームプランはとても良いと感じます。ただ、人員不足でターンオーバー要員が足りていない節があり、主力に負荷がかかる事態に陥っていました。

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【15位】バーンリー

画像 kokohoru.com

前半戦終了時18位→15位

【バーンリーの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 10/25

守備面 5/25

マネジメント 14/25

その他 14/25

総評 43/100

 

前半戦かなりてこずっていた印象があったバーンリーですが、苦しみながらも15位フィニッシュ。昨年7位だったことを思うと、上層部やサポーターからすると消化不良に終わったシーズンだったのではないでしょうか。

 

昨年同様、アシュリー・バーンズクリス・ウッドの二枚岩で臨みましたが守備陣が安定せずにまさかのシーズン68失点。昨年はシーズン39失点だったので、昨対比174%と壊滅。そんな中でも監督のショーン・ダイクを信じ続けたフロントやサポーターには敬意を示すべきではないでしょうか。満足のいく結果とは言い難いものの、結果として来季に望みをつなぐことができたことは非常にポジティブに捉えるべきでしょう。

 

つい先日、チェルシーのダビド・ルイスがバーンリーの時間稼ぎについて「アンチ・フットボール」と揶揄したことは記憶に新しいですが、中堅クラブや下位クラブにとってはプレミアリーグに残ることは何にも変えがたい重要なことです。放映権料のこと、観客動員数のこと、グッズ売上のこと、多くの要因が絡み合っているのがフットボールです。

順位にしてもそうです。プレミアリーグの賞金は1位上がるごとに約2.8億円変わります。バーンリーで言うと、今シーズンの賞金は約16.7億円(これに放映権収入が入ります)でした。16位のサウサンプトンは14億円なので大きな差です。時間稼ぎでも何でもして勝ち点を取りに行くのは至極自然な流れだとも言えます。

 

昨年の守備的なイメージはもう垣間見ることができないのでしょうか。大量得点化が進むプレミアリーグにおいて、バーンリーが担う役割は大きいはずです。

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【16位】サウサンプトン

 

画像 kokohoru.com

前半戦終了時16位→16位

【サウサンプトンの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 11/25

守備面 8/25

マネジメント 12/25

その他 10/25

総評 41/100

 

昨シーズンの17位よりも上の16位でフィニッシュしたものの、ロナルド・クーマン体制時のようには行かず。10位以内でのフィニッシュを大目標に掲げてチームを構築しましたが、12月には監督交代によりあまりまとまりのないチームになったように思います。

3バックを敷くことが多かったサウサンプトンは最後まで守備が安定せずに65もの失点を喫しました。吉田麻也はリーグ戦17試合に出場しましたが、エリア内でマークを剥がされることがままあり、副キャプテンとしてはやや働きが少なかった印象を拭いきれません。

 

右SHが主戦場のジェームス・ワード・プラウズが好調をキープしたことは前向きな材料でしょう。173cm、63kgと一見プレミアリーグにそぐわなさそうな体格ですが、球出しの技術に秀でており、長い距離のシュートも打てます。フリーキックの名手としても知られますが、クロスの質がそこまで高くないのが玉に瑕です。ただ、守備の意識もしっかり持っており、しっかりボールホルダーにタックルをしかけることができます。サウサンプトンで8年目を終えましたが、まだ24歳。来季の去就にも注目です。

 

近年のサウサンプトンは派手な選手獲得があまりない印象ですが、トップ下や中盤において優秀な人材が不足しているため、夏の移籍市場では注目が集まりますね。

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【17位】ブライトン&ホーブ・アルビオン

画像 premier-fan.com

前半戦終了時13位→17位

【ブライトンの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 5/25

守備面 8/25

マネジメント 9/25

その他 8/25

総評 30/100

 

ぎりぎり残留圏ぎりぎりの17位でフィニッシュとなりました。前半戦終了時は13位だったこと、前半戦に好調だったFWグレン・マレーが後半戦に失速したことなども考えると、やや不安の残る昇格2年目となりました。

そもそも流動性に欠け、オフザボールの動き、またはデコイ的な動きがチームとしての戦略の中でできなかったことが攻撃が単調になってしまった要因かと思います。これらが効果的にできたウォルヴァーハンプトンやウェストハムと、できなかったブライトンでは大きく結果が違ってきたのだと思います。

 

個人的な能力で負ける場面が多く、リードを守りきれなかった試合が多くありました。また、得点チャンスを決めきる人員に欠け、選手が詰めれていないシーンがたくさんありました。

[4-3-3]と[4-4-1-1]を併用していましたが最終ラインは年間通して安定していたように思います。CBコンビでいうと、ダンクは36試合、シェーン・ダフィーは35試合に出場し、うまく連携を取っていたと思います。年間失点数は60点と、下位クラブの中では抑えれていたほうでしょう。

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【18位】カーディフ・シティ

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前半戦終了時17位→18位

【カーディフの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 4/25

守備面 4/25

マネジメント 9/25

その他 10/25

総評 27/100

 

リーグ戦第9節まで勝ちがなく、その後も上位相手には全く歯が立たないシーズンを過ごし1年間でチャンピオンシップに降格となったカーディフ。最終節ではマンチェスター・ユナイテッド相手にアウェーながらも0-2で勝利を収めはしたものの、残留圏には勝ち点3ポイント及ばずでした。

 

チーム内の状況について見てみると、総得点は34点でフラムと並んでリーグ内で2番目に少ない数字。ハイスコアラーの不在は大きな要因かとは思いますが、そもそも意図的な攻撃の優位性を作れていなかったことが得点力不足の真因でしょう。失点数はというと、69失点と下位クラブにしては奮闘した方でしょうか。リードを守り切るという気概に溢れていました。

 

リーグ戦の日程が進むにつれ中盤の強度や安定感は増していきましたが、前線と中盤とディフェンスラインが隔絶されている感があり、効果的にボールをつなぐことが出来ないことがままありました。シーズン通してのパス成功率がリーグ断トツでワーストの63.9%という結果も頷けます。

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【19位】フラム

画像 kokohoru.com

前半戦終了時19位→19位

【フラムの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 5/25

守備面 2/25

マネジメント 8/25

その他 10/25

総評 20/100

 

何と言っても失点の多さが際立ちました。1シーズン81失点というのは直近5シーズンで1番多い失点数です。ちなみにそれ以前に多い失点数は13-14シーズンの85失点で記録したのはまさかのフラムでした。守備に根本的な難があるクラブというのはままあります。そういうクラブは選手を獲得するなど目先の利益に目を向けるのでなく、5年後、10年後を見据えた育成部門の発展に注力してほしいですよね。

 

また、フラムは監督人事も右往左往しました。ヨカノヴィッチはシーズン開幕わずか3ヶ月程度で解任、後釜のクラウディオ・ラニエリもわずか3ヶ月程度で解任となりました。その後は暫定監督のスコット・パーカーが指揮を取っていましたが、そもそもわずか数ヶ月で現状を打破できる監督など希有な存在です。長期的視野をもって来たる正式な監督人事に臨むことが来季のチャンピオンシップでの成功、ひいては近い未来に再びプレミアリーグに参戦する際の成功につながるのではないでしょうか。

 

無駄にパスを回して、生産性のない試合展開だったことが多くあったように思います。ビルドアップの方法のみならず、スペース取りの部分、攻撃時のルールなど見直さなければいけない部分は多々あります。

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【20位】ハダースフィールド・タウン

画像 kokohoru.com

前半戦終了時20位→20位

【ハダースフィールドの順位推移】

【主なスタメン】

参照 WhoScored.com

攻撃面 2/25

守備面 4/25

マネジメント 4/25

その他 5/25

総評 15/100

 

昨シーズンは16位で降格争いからの脱出に成功したハダースフィールド・タウン、プレミアリーグ2年目となった今年はとにかく得点力不足に悩まされました。1シーズン22得点という数字は歴代ワースト記録の20点(07-08のダービー・カウンティ)に迫る勢いとなりました。

 

ハダースフィールドの得点力不足はどこに原因があるのでしょうか。

思い返してみると、とにかくフォーメーションをころころ変えていたことが大きな要因だったのではないでしょうか。シーズンを通してのスタメンフォーメーションの種類と試合数をまとめてみました。

迷走しすぎでしょう。[4-2-3-1]と[3-5-1-1]では守備システムも攻撃の仕組みも大きく違いますし、チームとしての意識が固まってくるとは思えません。

チャンピオンシップのレベルも上がってきていますが、来シーズンはこのあたりのチームビルディングに真正面から取りかかれる人事が必要不可欠になりそうです。

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まとめ

シティの2連覇で幕を閉じた18-19プレミアリーグ。

振り返ってみれば怪我だらけだったような…。ちなみに筆者が個人的に嬉しかったのはソン・フンミンの活躍と、最多得点が22得点に抑えることができたことです。諸々のデータから、「プレミアリーグの転換期」に差し掛かっているのかな…と妄想しながら筆を置きたいと思います。

 

この記事で紹介できなかった各クラブのパス成功率一覧や、ハイスコアラー達の1得点あたりの時間数など、興味深いデータをTwitterで紹介しています。よければご覧ください。

 

ご精読いただいた方は本当にありがとうございました!

これからもみなさんのプレミアリーグ観戦のお供になれるようがんばります。

最後に

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